反乱とリーダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 02:40 UTC 版)
反乱にはときに、現状を正さねばならないという主張があり、行動力またはカリスマ性のあるリーダーが現れ、被支配層を統率して進行する場合がある。リーダーは反乱の象徴であり、中心であるため、リーダーが倒れると同時に、その反乱は失速し、終息に向かう場合がある。 19世紀後半から20世紀前半にかけ、アジア・アフリカ地域の民族主義が高まってゆく中で、欧米による植民地支配に対抗して起きた独立運動の盛り上がりの中には、インドのマハトマ・ガンディーなどのような歴史上特筆されるリーダーは少ないが、反乱によって圧制者の手から国家の独立を勝ち取らねばならない場合には、1人のリーダーよりも「民族の誇り」が、大衆全体をより強く動かしうる。 当事者の支配層から見れば、規模の大小や、そこにどのような大義があるかは関係なく、それまで下に見ていた者が上に向かって弓を引く行為はすべて反乱としか見えない。イギリス側がインドの独立運動を「インド大反乱」と呼び、インド側は「第一次インド独立戦争」と呼ぶのは非常に象徴的である。
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