博多皿うどん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/04 07:27 UTC 版)
博多皿うどん(はかたさらうどん)は、昭和初期に福岡県福岡市の中華料理店「福新楼」の二代目の張兆順の手によって誕生した料理[1]で、長崎で有名なパリパリの揚げ麺に中華あんがトロリとかかる皿うどんとは異なり、やや太い麺が特徴で、具材は野菜、豚肉、蒲鉾などが入る。

概要
当時は冷蔵庫も普及していない時代で、生麺は痛みも早かったため、油で焼いて長持ちさせる方法を考案した。紅白蒲鉾と角天、豚肉、キャベツ、モヤシなどの野菜を炒め、スープを加えてひと煮立ち。そこへ焼き固めた麺を投入し、スープがなくなるまで麺を煮込んで完成させる。焼き固めた麺は中心がスポンジのようになることでスープを豊富に吸収し、もちもちした食感と濃厚な旨みを持つ[2]。
脚注
- ^ “長崎の皿うどんとは違う!? 地元ライターがすすめる「博多皿うどん」6選”. 食べログマガジン. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “福岡の「皿うどん」ってどんなうどん?”. ホットペッパーグルメ. 2024年10月3日閲覧。
博多皿うどん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 02:53 UTC 版)
福岡県福岡市周辺で皿うどんと言えば博多皿うどんを指しており、長崎の皿うどんとは別のものである。昭和50年代頃(およそ1975年以降)から福岡でも長崎皿うどんの知名度が上がり良く食されるようになった。近年では混同を避けるため、区別して「長崎皿うどん」、「博多皿うどん」と呼ぶ事が多いが、福岡の中華料理店で単に皿うどんと注文すると博多皿うどんが出てくる事がある。 標準的な博多皿うどんはちゃんぽん程の太さの中華麺を豚骨ベースの中華風の具材とともに炒めてある。具はエビ・イカ・豚肉・鳴門カマボコ・キャベツ・ニンジン・タマネギ・キクラゲ・シイタケなど多彩である。味覚はちゃんぽんや博多ラーメンと近く、麺にスープの味がしみ込ませてある事が多い。博多皿うどんは昭和初期に、福岡市の中華料理店福新樓の料理人、張兆順が開発したとされる。同店によると「正式名称は〈福建炒麺〉。日もちのしない生麺を煎めると麺が熟成して味の深みが増し、海綿状になった麺はスープを吸い込んで濃厚な味を作り出す」とされている[要出典]。
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