南紀徳川史とは? わかりやすく解説

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南紀徳川史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 02:26 UTC 版)

南紀徳川史』(なんきとくがわし[1])とは、1901年に完成した紀州藩歴史書

1888年紀州徳川家当主・徳川茂承によって編纂が開始され、1901年に完成した。編纂者は旧紀州藩士・堀内信。徳川頼宣が生まれた1602年から廃藩置県が行われて茂承が東京府に移住する1871年までの期間を扱う。刊本は18冊(本文17冊、総目録1冊)。

概要

紀州徳川家当主・徳川茂承(第14代紀州藩主)の命によって開始され、旧紀州藩士・堀内信が1888年から1901年にかけて編纂を行った。

1899年4月に前集70巻の浄書2部が完成し、1部が紀州徳川家へ納められ、別の1部が南龍神社へ奉納された。1901年には後集100巻が完成し、紀州徳川家へ納められた。

1930年から1933年にかけて南紀徳川史刊行会が刊行した。戦後になると、1970年から1972年にかけて、名著出版より復刻刊行された。

陸奥宗光とは従兄弟であった旧紀州藩士・岡崎邦輔の孫である岡崎久彦は、本書は(幕末の)佐幕保守の立場から書かれたものであり、陸奥の伝記には引用しにくい、としている。[2]

目録

  • 第5冊 - 名臣伝
  • 第6冊 - 名臣伝、文学伝、武術伝
  • 第7冊 - 武術伝、方技伝、俊傑伝、孝子伝、烈女伝、高僧伝
  • 第8冊 - 職制
  • 第9冊 - 職制
  • 第10冊 - 郡制
  • 第11冊 - 郡制
  • 第12冊 - 財政、軍制
  • 第13冊 - 軍制
  • 第14冊 - 法令制度、典礼
  • 第15冊 - 典礼
  • 第16冊 - 服制、寺社制
  • 第17冊 - 学制、城郭邸園誌、刑法

脚注

  1. ^ 「なんきとくせんし」が正しいとする説もある。
  2. ^ 岡崎久彦「陸奥宗光(上巻)」(PHP文庫1990年) 77ページ

関連項目




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