南サルデーニャ鉄道R370形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/13 08:04 UTC 版)
「イタリア国鉄R370蒸気機関車」の記事における「南サルデーニャ鉄道R370形」の解説
イタリア西部地中海に位置する、イタリアで2番目に大きな島であるサルデーニャ島では主要な幹線を運営する1435mm軌間のイタリア国鉄路線のほか、いくつかの私鉄路線が敷設されており、その多くは950mm軌間のものであった。その私鉄のひとつであった南サルデーニャ鉄道は沿線にいくつかの炭鉱があり、産出された石炭の輸送も行っていたが年々その輸送量が増大していた。そこで、南サルデーニャ鉄道では、輸送量石炭列車の牽引用として、硫黄の輸送量減少に伴ってイタリア国鉄で余剰となっていたR370を譲受して運行することとなり、1939年-40年に10機、1950年に2機を譲受している。また、炭鉱を運営していたイタリア石炭公社が同様に10機を譲受して計22機が南サルデーニャ鉄道で1971年まで運行されていた。 同鉄道はサルデーニャ島南西部と、同島南西端部で陸繋砂州でつながるサンタンティーオコ島に79.3kmと33.1kmの2本の950mm軌間の路線を運行しているが、全区間が粘着式でラック式駆動装置は不要であるため、ラック式駆動装置用の弁装置とピニオン、ブレーキ用のピニオンを撤去し、シリンダを閉塞している。
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