半規則型変光星の細分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 18:06 UTC 版)
「半規則型変光星」の記事における「半規則型変光星の細分類」の解説
SRA スペクトル型M、C、Sの巨星で、周期性が持続して見られ、変光幅は通常2.5等級以下と小さい。みずがめ座Z星やりょうけん座V星、うしかい座V星やはくちょう座RS星がこの例である。変光幅や光度曲線の形は周期ごとに変化し、周期は35日から1200日である。ミラ型変光星と変光幅が小さい点のみが違う。 SRB スペクトル型M、C、Sの巨星で、周期は20日から2300日ではっきりせず、周期がゆっくり不規則に変動する。しばらくの間、全く光度が変化しないものもある。かんむり座RR星やはくちょう座AF星、おおぐま座Z星やうさぎ座RX星がこの例である。 SRC スペクトル型M、C、Sの超巨星で、光度の変化は約1等級、周期は30日から数千日である。ケフェウス座μ星(ガーネット・スター)やオリオン座α星(ベテルギウス)、ペルセウス座S星やはくちょう座RW星がこの例である。 SRD スペクトル型F、G、Kの巨星または超巨星で、スペクトル中に輝線を持つものもある。光度の変化の振幅は0.1から4等級で、周期は30日から1100日である。ヘルクレス座SX星やおおぐま座SV星、ヘルクレス座UU星やカシオペヤ座V509星がこの例である。 SRS 周期が数日から1ヶ月程度と短い赤色巨星で、変光範囲は0.3等未満である。おひつじ座AU星やきょしちょう座EG星、みずへび座CX星やケンタウルス座V1154星がこの例である。
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