医療費の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:12 UTC 版)
高齢になってくると健康になんらかの支障が生じ、病院に通う人が増える。事実、医療費約43兆円の約4割は75歳以上の高齢者が占めている。一人当たりの医療費でみると、65歳と75歳を境に急増している。後期高齢者の一人当たりの年間医療費は、75歳未満では平均22万2000円だが、75歳以上は93万9000円とおよそ4倍、介護費も後期高齢者は大きく膨れ上がる。これまで社会を支えてきた世代が今度は支えられる側に回ることによって、年金なども含めた社会保障給付費全体を予算ベースで見ると、2018年の約121兆円から2025年度には約140~141兆円になると推計さる。一方、医療・介護・年金を合わせたサラリーマンの保険料率は、2025年度には31%に増えると見込まれ、現役世代の負担をいかに軽減するかも大きな課題となる。高齢者が急増することによって、社会保障費という意味での圧迫はもちろんのこと、地方都市を中心に医師・看護師不足など医療体制にも支障が生じる恐れがあるといわれている。
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