北門脇から発見された「看板」の文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 00:50 UTC 版)
「ドーラビーラ」の記事における「北門脇から発見された「看板」の文字」の解説
ドーラビーラで特筆すべき重要な発見は、「城塞」の北の城門を下った左脇の部屋の地中から10文字分と思われる インダス文字が発見されたことである。文字は、縦30cmを測り、材質は石灰の一種を用いたと思われ、土の中におかれただけのようなデリケートな状態で発見された。そのため、インド考古局の発掘調査団ではビニールシートと土を交互に重ねて文字自体に圧力がかからないように丁寧に埋めて保存している。この文字の性格については、地面に木板の痕跡がのこっていることから北門に掲げられた「看板」の文字ではないかと考えられている。つまり看板本体は落下した後腐ってなくなったが文字だけは残ったのである。10文字でよく目立つのは、楕円を六等分したような車輪のような4文字である。インダス文字研究の権威として知られるヘルシンキ大学のアスコ・パルボラ(英語版)博士は、この文字は太陽を意味していて権力を象徴している可能性が高いとする。この「看板」に書かれた文字は、王族一家の名称か神聖なる神の名前か都市自体の名前ではないかと考えられている。
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