北京の読み方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 05:27 UTC 版)
日本では一般的に「ペキン」と読む。この読みは中国南部の方言の唐音に由来する歴史的な読み方である。1906年制定の郵政式アルファベット表記でもPekingと表記されている。 中国の共通語である普通話では、 Běijīng[ヘルプ/ファイル] と発音し、カタカナに転記すると「ペイチン」。英語では Beijing と表記し、 [beɪˈdʒɪŋ] ( 音声ファイル)「ベイジン」と発音している。国連や北京市の公式サイトにおいても、Beijing を英語の名称として採用している。ただ以前は英語圏でもPeking「ピーキン」という表記を多用していたこともあり、北京大学を英語で Peking University と表記するなど、その名残を残している。 満州語ではベギン(満洲文字:ᠪᡝᡤᡳᠩ、メレンドルフ転写: beging)またはゲムン・ヘチェン(満洲文字:ᡤᡝᠮᡠᠨᡥᡝᠴᡝᠨ、転写:gemun hecen、「京城」の意)、ギン・ヘチェン(満洲文字:ᡤᡳᠩᡥᡝᠴᡝᠨ、転写:ging hecen)と呼ばれていた。 江戸時代の書物(江原某『長崎虫眼鏡』など)では、「北京」のふりがなは「ほつきん(発音はホッキン)」となっている。幸田露伴の小説「運命」では読みを漢音で「ほくけい」としている。諸橋轍次「大漢和辞典」では「ほくけい」「ぺきん」の二つの読みを併記している。「ほっけい」とも言う。
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