化学的除氷剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/16 05:25 UTC 版)
全ての化学的除氷剤は、共通の作用メカニズムを持っている。濃度によるが、それらは特定の温度以上で水分子が結合するのを化学的に防ぐ。この温度は、純水の凝固点の0度以下である。ときには、溶かす力をさらに高める発熱溶解反応が生じることもある。以下のリストは特によく利用される除氷剤とその典型的な化学式である。 無機 塩類 塩化ナトリウム (NaCl または 食塩) - 最も一般的な除氷剤。 塩化マグネシウム (MgCl2) - 適用温度を下げるために塩化ナトリウムに加えられる場合もある。 塩化カルシウム (CaCl2) - 適用温度を下げるために塩化ナトリウムに加えられる場合もある。 塩化カリウム (KCl) 有機化合物 カルシウム・マグネシウム・アセテート(英語版) (CaMg2(CH3COO)6) 酢酸カリウム (CH3COOK) ギ酸カリウム(英語版) (CHO2K) ギ酸ナトリウム (HCOONa) ギ酸カルシウム (Ca(HCOO)2) 尿素 (CO(NH2)2) - 一般的な窒素肥料でもある。 農業副産物 - 塩化ナトリウムへの添加剤として用いられる。 アルコール、グリコール ただし、これらは不凍剤であり、道路に用いられることはほとんど無い。 メタノール (CH4O) エチレングリコール (C2H6O2) プロピレングリコール (C3H8O2) グリセリン (C3H8O3)
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