動物実験の種差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:34 UTC 版)
動物実験の場合は実験動物の種により大きく実験結果が異なる場合もあり、毒性の評価においてはラットかウサギのデータがマウスやモルモットのデータより優先される。ラットとウサギの両データがある場合は指針の計算式により換算し低い(毒性が強い)方の数値を使う。ラットもウサギのデータもない場合はマウスかモルモットもしくは両方のデータが使用される。 齧歯類およびウサギ以外のデータは分類には採用しないと規定されているが、参考情報として記載される。 種差の例 急性毒性(経口)の半数致死量LD50実験動物塩基性炭酸銅(緑青の主成分)アスピリンラット 1350mg/kg 200mg/kg ウサギ 159mg/kg 1010mg/kg マウス 540mg/kg 250mg/kg このように塩基性炭酸銅ではウサギへの毒性が一番高く、アスピリンではラットへの毒性が一番高くなっており、化学物質に対する各動物種の感応性の差が見られる。
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