不浄な生き物
(動物の穢れ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/31 14:57 UTC 版)
不浄な生き物(ふじょうないきもの)とは、一部の宗教において、穢れたものとして扱われる生き物。不浄な動物は生贄にささげたり、食用としたりすることができない。
ユダヤ教
以下、『レビ記』に記載のある不浄な生物を示す。
反芻するが、蹄の分かれていない動物(11章4-7節)
- ラクダ
 - ウサギ(欽定訳、Coney)もしくはイワダヌキ(Rock Badger)
 
蹄が分かれているが、反芻しない動物(11章8節)
- ブタ
 
水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物(11章10-12節)
明確な記載無し
付加的に不浄と考えられる生物
- ワニ、クラゲ、ヒトデ、カメ(ヒレなし)
 - ナマズ、イルカ、タツノオトシゴ、シール、サメ
 - アワビ、ハマグリ、ムラサキイガイ、ホタテガイ(水生貝類、ヒレ・鱗なし)
 - カニ、ザリガニ、イセエビ、クルマエビ、エビ、イカ(水生甲殻類、ヒレ・鱗なし)
 
翼のある汚れた生物(11章13-19節)
- ワシもしくはハゲワシ
 - ヒゲワシもしくはミサゴ
 - ミサゴもしくはクロハゲワシ
 - ハゲワシもしくはトビ
 - トビもしくはハヤブサ
 - ワタリガラス
 - フクロウもしくはダチョウ
 - ヨタカ(七十人訳、Night Hawk)もしくはメンフクロウ
 - カッコウ(欽定訳)もしくはカモメ
 - タカ
 - 小さいフクロウ(en:Little Owl)
 - ウ
 - 大鴉(Great Owl)もしくはトラフズク
 - ハクチョウ(ウルガタ訳、七十人訳では「紫色の鳥」)
 - ペリカン
 - エジプトハゲワシもしくはミサゴ
 - コウノトリ
 - サギ
 - タゲリ(欽定訳)もしくはヤツガシラ
 - コウモリ
 
付加的に不浄と考えられる生物
- カラス
 
翼のある四つ這いで歩行する生物(11章20-23節)
※イナゴなど幾つかの例外を除く
明確な記載無し
足にかぎづめのある生物(11章27節)
明確な記載無し
付加的に不浄と考えられる生物
地を這う生物(11章29-30節)
- イタチ、モグラもしくはモグラネズミ(en:Mole-rat)
 - ネズミもしくはトビネズミ
 - リクガメ(欽定訳)もしくはトカゲ
 - ヤモリ
 - オオトカゲ[要出典]
 - スキンクもしくはイモリ(ウルガタ訳)
 - カタツムリ(欽定訳)もしくはスナトカゲ
 - カメレオン[要出典]
 
付加的に不浄と考えられる生物
キリスト教
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キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なる。顕著なのはカニやイカなどで、禁じる教派もあるが正教会では魚の代わりとして認めているなど。
英国聖公会では犬と馬は食べてはならないとしている。
イスラム教
関連項目
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