効果の信憑性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:36 UTC 版)
レメディーは、エドワード・バッチによって創始された原則に基づき、世界中で製造されている。しかし、レメディーは、ホメオパシーの一分派であるため、医療現場からの排除が推奨されている。 レスキューレメディーを始めとするレメディーは動物にも使われており、鎮静効果、問題行動を改善する効果が期待される一方で、各国の研究機関による臨床試験においては、有効な特異点はなんら観察されず、「プラセボ効果以上の有効性は見出されない」と報告されている。 エツァート・エルンスト(Edzard Ernst)は臨床試験の系統的レビューの結果、「レメディがプラセボ効果を超えるという仮説は、支持されていない」としている。 また、アメリカ癌学会は、「注意欠陥障害の臨床試験におけるプラセボ群との優位差は認められなかった」とするイスラエルの研究、「不安障害の臨床試験におけるプラセボ群とフラワーエッセンス群に優位差は無かった」とするドイツの研究を報告。さらにアメリカ食品医薬品局 (FDA) に届け出る必要のないサプリメントとして販売されていること、他の医薬品、食品、ハーブやサプリメントとの相互作用や有害作用を調べる検査がなされていないことも補足。「臨床研究として不完全と見なされる必要がある」と結論づけ、「がん治療の代替医療としてこの種の治療に依存し、従来の医療を避けたり延期したりすると、健康に深刻な影響をもたらす可能性がある」と警告している。 このように科学的な裏付けがないにもかかわらず、特にイギリスではよく普及しており、ドラッグストアで日常的に購入できるほどの市民権を得て根強い愛好者も多い。
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