前溜
ウイスキーの蒸溜はニ度行われますが、ウイスキーの蒸溜に関してヘッドという場合、ニ度目の再溜で出てくる流出液の最初の部分の液体をヘッド(前溜)といい、中間部分をハート(中溜)、最後の部分をテイル(後溜)といいます。ヘッドの部分はもろみから最初に蒸発してきた成分を冷却機で液体化した液体ですが、不快な香味成分を含んでいるため、次に溜出してくるハートの液体を受ける前に分離して、熟成には使いません。フォアショット(Foreshots)ともいいます。どちらの場合も、語尾にSを付けて複数形にするのが普通です。 ウイスキーとして好ましい香気成分をバランスよく含んだハートの部分だけがウイスキーとしてとり出され樽詰めされ、ヘッド(前溜)とテイル(後溜)をあわせた余溜(フェインツ/feints)は、再び再溜釜に戻されて、繰り返し蒸溜されます。 |
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