前橋台地と前橋泥流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 10:05 UTC 版)
前橋市市街地のおおまかな地形は、北東部にあたる赤城山南西麓の裾野と、南西側にあたる(現)利根川左岸の前橋台地と呼ばれる洪積台地、そしてこの両者の中間部にある旧利根川流路の沖積低地で構成されており、このうち岩神の飛石は旧利根川の沖積低地と現利根川の間にある前橋台地上部平坦面の標高111メートルに所在する。 前橋台地の地質は、岩神の飛石が天然記念物に指定された後の調査により、厚さ10~10数メートルの火山泥流による堆積物で構成され、この泥流の更に下方は利根川の過去の水流によって形成された扇状地堆積物からなる砂礫層が厚く堆積していることが分かり、このうち泥流の堆積物層は前橋泥流と呼ばれるようになった。岩神の飛石は、その前橋泥流の上部に被さるように覆われた火山灰や砂礫・泥炭などからなる厚さ約3メートルの地層の地表面に乗っていて、岩塊の基部は地中に埋もれているが、前述したように国の天然記念物であるため、岩塊に隣接した地表を掘り返す調査は制限されていたため行うことが出来ず、岩塊の埋没部の深さなどは長年にわたり不明であったが、後述する2013年から行われたボーリング調査により詳細な分析が行われた。
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