別の殺人疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:12 UTC 版)
「広島タクシー運転手連続殺人事件」の記事における「別の殺人疑惑」の解説
なお被害者Cの遺体発見現場(加計町の山中)から北西約30 kmに位置し同現場と国道191号で結ばれた島根県美濃郡美都町宇津川(現:益田市美都町宇津川)の山中では、1996年8月27日に国道191号沿いのガードレール下で身元不明女性の腐乱した他殺体が発見されていた。C事件発覚当時、この事件は島根県警察が益田警察署に捜査本部を設置して殺人・死体遺棄事件として捜査していたが、Hによる一連の事件と同じく国道191号沿いの斜面に遺棄されるなど共通点が見られたため、広島県警廿日市署捜査本部が「Hによる連続殺人事件と何らかの関連性がないか?」と関心を寄せていたほか、島根県警側も「同事件の被害者が広島県内の女性である可能性もある」と推測して捜査員を広島県警へ派遣し、相互に情報交換を行いつつ捜査を進めていた。 しかし被疑者Hはこの事件について「その事件は知っているが、自分はやっていない」と供述して関与を否定したほか、Hの犯行として立件された4事件ではいずれも被害者の遺体が「水路もしくは道路と河川の間の法面」に放置されていた一方、島根の事件では河川のない崖に遺棄されていた。そのため廿日市署捜査本部は「Hが関与した可能性は低い」と判断し、結局はその後の捜査で「同事件はHによる連続殺人とは無関係」と判明した。
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