別の華厳経による「不可説不可説転」と「不可説転転」
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唐の般若三蔵訳の『華厳経(四十華厳)』(貞元経、大正蔵293)の第10巻「入不思議解脱境界普賢行願品」には、八十華厳のものとは異なる体系の命数が記載されており、この経典では105 を洛叉、100洛叉(107)を倶胝とし、倶胝以上を上数として144の命数が列挙されている。その体系で最大の命数も「不可説不可説転」と称するが、これは八十華厳のものとは値が異なり、次のようになっている。 1不可説不可説転(四十華厳)=107×2142=1039026304097428590497687506977134632635465728 ≒ 103.9×1043 また、東晋の仏駄跋陀羅訳の『華厳経(六十華厳)』(旧訳華厳経、晋経、大正蔵278)の第29巻「心王菩薩問阿僧祇品第二十五」にもまた別体系の命数が記載されており、この経典では1010を拘梨とし、拘梨以上を上数として121の命数が列挙されている。その体系で最大の命数は「不可説不可説転」ではなく「不可説転転」と称し、次のような値になっている。 1不可説転転(六十華厳)=1010×2120=1013292279957849158729038070602803445760 ≒ 101.3×1037
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