列車事故と防護
列車事故は鉄道運転事故と運転阻害事故に分けられます。鉄道運転事故は列車、車両の運転で人が死傷したり、物が損傷した場合や、列車が運転阻害された事故と定義されています。鉄道事故等報告規則によると、その種類は列車衝突、脱線、火災、踏切障害、道路障害、鉄道人身障害、鉄道物損事故(損害額500万円以上)の7種類です。このほかの事故は運転阻害事故と規定されています。
事故が発生し、後続または前方からの列車によって併発事故の危険があるときは、緊急に関連の列車を停止させなければなりません。そのための措置を列車防護といいます。具体的には、事故が発生した箇所から数百メートル離れた地点で、手信号か信号炎管(発煙筒)で停止信号を示し、列車を緊急停止させます。停止信号を出す場所はそのときの状況やブレーキ距離を考慮して決めます。
現在はATS(自動列車停止装置)、CTC(列車集中制御装置)の安全運行システムや列車無線など通信設備で二重、三重に守られています。しかし、万一の事態に備えて乗務員、関係係員は常に列車防護の訓練をしています。
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