刑事法分野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 05:18 UTC 版)
「デュー・プロセス・オブ・ロー」の記事における「刑事法分野」の解説
判例は、憲法31条により以下の4要素の全てが必要と解している。実体法部分の保障は実質的に罪刑法定主義を意味する。 手続面 刑事手続が法定されていること 法定された刑事手続が適正であること 実体面 刑罰法規の実体が法定されていること 法定された刑事実体法が適正であること 手続面の保障 手続面で保障されるべき内容の中核は「告知・聴聞の機会の保障」である。これは、デュー・プロセス思想の根源となる自然的正義(英語: natural justice)の発想に由来する。すなわち、刑事手続をはじめとした不利益手続においては、節目節目において、対象者が自らが課されようとしている不利益の内容と理由を十分に知らされ、弁解や反論の機会が与えられなければならない。 実体面の保障 実体面の保障は、刑罰の謙抑性および罪刑の均衡が中心となる。すなわち、刑罰は人権に対する最も強力な制約となるのでその行使は必要性・合理性が認められる場合にのみ行われるべきであり、かつ罰しようとする行為の悪質性と釣り合う大きさの不利益でなければならないというものである。
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