冨田恭通とは? わかりやすく解説

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冨田恭通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/28 04:37 UTC 版)

冨田 恭通
別名 mad FPU
マッド・コプロセッサー
生誕 (1969-11-01) 1969年11月1日(55歳)
出身地 日本愛知県岡崎市
ジャンル ロック
ポップス
レゲエ・ダブ
エレクトロミュージック
職業 音楽プロデューサー
原盤盤制作ディレクター
音楽制作コーディネーター
レコーディングエンジニア
事務所 株式会社マジカルコンプリーター
共同作業者
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冨田 恭通(とみた やすゆき)は、日本の音楽プロデューサー/ディレクター、音楽コーディネーター、DJ、レコーディングエンジニア。愛知県岡崎市出身、株式会社マジカルコンプリーターCEO。別名義にmad FPU、マッド・コプロセッサーがある。

人物

原盤制作を中心としながら、アーティストのトータル・プランニングを務めるほか、レコーディングエンジニアとしても活動。

エイベックスでディレクターとして浜崎あゆみを担当[1]し、数々のヒット曲の制作を手掛けてキャリアを積み上げた後、株式会社マジカルコンプリーターを設立。同社ではレコード会社や音楽プロダクションからの委託により原盤を制作[2]

アーティスト活動

  • 本業の音楽プロデューサーとは別に、クリエイティブ・ディレクターの手島領(螢光TOKYO及びDESIGN BOY代表取締役)と「am8」を2020年に結成。
  • 手島とはシンセサイザーやYMOが好きな共通の友人を介して紹介を受け、中学2年からの友人[2]
  • am8では、夏木マリHana Hope高浪慶太郎(ex.ピチカート・ファイヴ)などの多彩なアーティストをフューチャーした1stアルバム『iDoM』を2020年にリリース。コロナ収束後の2024年4月5日には、代官山のTimeOut Cafe&Dinerにて初ライブ「am8 playtiime #1」を敢行[3]
  • 「am8」の由来は、「Art・Music・∞(無限大)」のコンセプトを言語化したもの[4]
  • ラヴァーズ・ロックダブなどのレゲエをこよなく愛し、私淑するマッド・プロフェッサー(レゲエのプロデューサー・エンジニア)より拝借して命名した、mad FPUやマッド・コプロセッサーの名義でもDJやリミキサーとして活動[5]

マジカルコンプリーター設立の経緯と活動

  • 社名「マジカルコンプリーター」は、「魔法のように作品を完成させる人」の意。これはエイベックス時代に、「どんなに納期が短くても、必ずスケジュール内に作品を仕上げてきた」という自負から命名[2]
  • 1997年頃に大学時代の友人で、その当時マーキュリーミュージックのディレクターだった辻智昭が担当するROUND TABLEのレコーディング見学のために、YMOのエンジニアを務めた寺田康彦(有限会社シンク シンク インテグラル代表)所有のスタジオを訪問したことが縁で、浜崎あゆみのリミックス[6]などを寺田にオファーし、マジカルコンプリーター設立後の2014年には寺田のスタジオを継承[2]
  • 柴咲コウのアーティスト活動について、ユニバーサルミュージックよりリリースされた作品としては5thアルバム『CIRCLE CYCLE』(2011年)、6thアルバム『リリカル*ワンダー』(2012年)、ベストアルバムKO SHIBASAKI ACTOR'S THE BEST -Melodies of Screens-』(2023年)、ビクターエンタテインメント内のレーベルColourful Recordsの作品ではカバーアルバム『続こううたう』(2016年)、ミニアルバム『饗宴』(2024年)などで原盤制作ディレクターを担当したほか、コンサートツアーでは音楽監督としてライブ制作をサポート[7]
  • 音楽プロデューサーである藪下晃正からのオファーで、AOEQ(真心ブラザーズYO-KING藤原ヒロシによるユニット)の制作進行ディレクターを担当したことをきっかけに、藤原のオリジナルアルバム『Manners』(2013年)[8]と『Slumbers』(2016年)[9]にエンジニアとして参加[10]

その他のエピソード

  • 13歳の頃よりYMOに衝撃を受け、高校時代に組んだバンドではシンセサイザーを担当したほか、MTRで楽曲を制作するなど、元々エンジニア志向であった[2]
  • テクノとポップミュージックを統合したPSY・Sの音楽に傾倒したことで音楽制作の仕事に興味を持ち、一度はレコーディング・エンジニアを目指すものの、大学卒業後は広告代理店業務も行うラジオ番組の制作会社に入社[2]
  • 上京直後に辻智昭(現在は日本クラウンのA&R)より、同じく愛知県出身の大谷秀政(LD&K Records代表取締役)の紹介を受け、同レーベル所属であるバーボンズの活動をサポート[11]
  • 長渕剛BOφWYなどを手掛けた音楽プロデューサーの糟谷銑司(Irc2コーポーレーション代表取締役)とは同郷[12]であり、「ミュージックカンファレンス おかざき」を共同で開催[13]
  • ヒックスヴィル木暮晋也(ギター)は大学の音楽サークルの先輩であり、小暮がその当時に結成していたバンド「ワウワウヒッピーズ」の活動には感銘を受けていたという[2]
  • エスカレーターズZOOCCO(ボーカル)は高校の後輩[14]であり、「ミュージックカンファレンス おかざき」にも出演している[15]

主な担当アーティスト・作品

エイベックス時代

マジカルコンプリーター時代

脚注

  1. ^ 【授業紹介】冨田講師による実践模擬オーディション”. よしもとパフォーミングアカデミー|新たなエンターテインメントの可能性を創出する吉本興業の学院. 2025年9月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 株式会社マジカルコンプリーター会社概要(2023年)
  3. ^ am8 playtime #1”. am8 official web site. 2025年4月12日閲覧。
  4. ^ Biography”. am8 official web site. 2025年4月12日閲覧。
  5. ^ 2人組音楽ユニットam8、「am8 killed by シリーズ」第二弾リリース! | SENSA ニュース”. SENSA. 2025年4月12日閲覧。
  6. ^ Ayumi Hamasaki - Far Away』2000年8月10日https://www.discogs.com/release/519299-Ayumi-Hamasaki-Far-Away2025年9月27日閲覧 
  7. ^ “[https://news.yahoo.co.j p/expert/articles/651bf5bb69ba16bb461e2a366f8acf8ef3c6f978 宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、デヴィッド・ボウイを手掛けたスタッフによるトリリンガルな次世代J-POP!(ふくりゅう) - エキスパート]”. Yahoo!ニュース. 2025年9月27日閲覧。
  8. ^ Hiroshi Fujiwara - Manners』2013年10月16日https://www.discogs.com/release/11236395-Hiroshi-Fujiwara-Manners2025年9月26日閲覧 
  9. ^ Hiroshi Fujiwara - Slumbers』2017年11月29日https://www.discogs.com/release/11297506-Hiroshi-Fujiwara-Slumbers2025年9月26日閲覧 
  10. ^ インタビュー:藤原ヒロシ 黒い雨、帝国主義…HF自ら言葉を綴り、歌う”. 2025年9月27日閲覧。
  11. ^ 『この一週間!!』”. ジャアバーボンズ オフィシャルブログ"JBB". 2025年9月27日閲覧。
  12. ^ 第51回 糟谷 銑司 氏 株式会社アイアールシートゥコーポレーション 代表取締役 | Musicman”. 音楽業界総合情報サイト | Musicman (2007年1月16日). 2025年9月26日閲覧。
  13. ^ 「ミュージックカンファレンスおかざき」フライヤー”. 2025年9月27日閲覧。
  14. ^ zooco『創立50周年おめでとうございます!』”. zoocoオフィシャルブログ「Reality Of Life」Powered by Ameba. 2025年9月27日閲覧。
  15. ^ zooco『ミュージックカンファレンスOKAZAKI Vol.6』”. zoocoオフィシャルブログ「Reality Of Life」Powered by Ameba. 2025年9月27日閲覧。



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