再生環境毎に分けられた規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 00:09 UTC 版)
「ドルビーアトモス」の記事における「再生環境毎に分けられた規格」の解説
ハイエンドからローエンドまで様々なデバイス向けに規格が用意されている。映画館用の規格は、従来の制作時にミキシングを行う方式ではなく、ミキシング前の三次元位置情報(パン情報)が含まれたマルチトラック(128本)を再生側でミックスして出力する方式である。アクースモニウムと同様に再生環境に多くのスピーカーを配置する。家庭用の規格は利用環境に制約が多い事を考慮して、映画館用の規格のサブセットとして仕様が簡略化されている。例えば、スピーカーの本数の上限が少なかったり、音声が完全にオブジェクト化されていなかったりする。家庭用のハイエンドであるホームシアター規格は機材の高価格や住環境の制約から広範な普及には至っていないが、ヘッドホン規格はWindows 10やスマートフォンにも広く搭載されるなど、用途の幅を拡げ、2021年5月に発売されたiMacも対応するに至った。特に、各家庭で人気となったゲームやVRやARなどの体験型デジタルコンテンツは元々オブジェクトベースで音声を演算しているため親和性が高く、ドルビーアトモスの採用も積極的に進められている最中にある。
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