兵器の発達と普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/22 03:42 UTC 版)
ギリシャ火やドーラは別であるが、革新的な兵器は登場当初こそ優位性を示しながらも、その有効性が立証されるや、開発元以外の他国でも開発と採用が進んで、一般の兵器体系に組み入れられながら普及して、戦争の様式も変更されてゆくのが歴史の常である。 例えば機関銃(自動火器)は、火器を自動化して連続発砲を可能とすることで圧倒的な火力を発揮し、一斉射の後に突撃する従来の戦法を陳腐化させ、南北戦争の時代に軍の在り方に大転換をもたらした。対峙した両陣営による機関銃での拠点の防衛は塹壕戦をうみ、にらみ合いで長期化し拡大した戦線は更なる大量殺戮のための兵器の開発や総力戦へと発展することとなる。戦車も塹壕戦による戦闘の長期化を打破するため第一次世界大戦に投入され、当時は砲撃か肉薄攻撃以外には対抗技術がなかったことから高い優位性を示した。ただ、戦後に各国に戦車が配備されると、戦車戦などの戦闘の形態が発生した。 こうして普及した兵器はもはや超兵器ではなく、一般的な兵器として扱われる。
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