兵器の進歩による防備戦術の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 08:34 UTC 版)
「要塞砲塔加農砲 (日本軍)」の記事における「兵器の進歩による防備戦術の変化」の解説
「要塞再整理要領」の要塞工事は順調に進行したが、その間に航空機や潜水艦による戦術的驚異が急速に高まり、求められる要塞戦備の在り方が大きく変化した。 対空防備、対潜水艦防備への比重変更は、要塞そのものの任務、存在理由が変わり、単純な備砲の変更だけでなく、個々の砲台の任務も対空防備、対潜水艦防備用に最適な地点に砲台の設置が必要であり、またもや、砲台位置選定からの検討が必要となり、再度の新設や統廃合へ計画変更が行われた。 そのため、昭和8年「要塞修正計画要領」が打ち出され、それに伴い、大口径加農砲の多くが設置中止となった。 こうして、現に陸軍保管用地で保管中である海軍工廠での改修待ちの砲塔加農が、今度は陸軍戦備の都合で、未改修のまま陸軍倉庫に未成品として残ることとなった。
※この「兵器の進歩による防備戦術の変化」の解説は、「要塞砲塔加農砲 (日本軍)」の解説の一部です。
「兵器の進歩による防備戦術の変化」を含む「要塞砲塔加農砲 (日本軍)」の記事については、「要塞砲塔加農砲 (日本軍)」の概要を参照ください。
- 兵器の進歩による防備戦術の変化のページへのリンク