共和国政府への権限移管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 00:30 UTC 版)
「ビロード離婚」の記事における「共和国政府への権限移管」の解説
チェコスロバキアでは、すでに1989年の民主化以降、連邦を構成するチェコ共和国とスロバキア共和国に対する連邦政府権限の分離・移管が進められていた。社会主義時代からの通常警察機関である国民保安隊公安部(Veřejná bezpečnost)を1991年7月に改組新設した連邦警察機構が「チェコ共和国警察」(Policie České republiky)と「スロバキア共和国警察隊」(Policajný zbor Slovenskej republiky)に分離した形で発足するなど、両共和国政府が連邦政府に代わって所管する行政機構の整備が進められていたことも、連邦制の解消に大きく作用した。 東欧革命以後、ソビエト連邦やユーゴスラビアなど旧共産圏の諸連邦国家で、連邦を構成する「民族共和国」の分離に伴って武力による激しい対立が発生したのと対照的に、チェコスロバキアでは流血の事態を招くことなく、立法・行政手続きに基づいた連邦解体が行われたことから、海外メディアを中心に「ビロード離婚」(英語:Velvet Divorce)と呼ぶようになった。
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