六フッ化ウラニウムとは? わかりやすく解説

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六フッ化ウラン

(六フッ化ウラニウム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 23:26 UTC 版)

六フッ化ウラン
識別情報
CAS登録番号 7783-81-5 
国連/北米番号 2978 (<1% 235U)
2977 (>1% 235U)
RTECS番号 YR4720000
特性
化学式 UF6
モル質量 352.02 g/mol
外観 無色固体
密度 5.09 g/cm3, solid
融点

64.8 ℃ (338.0 K)

沸点

56.5 ℃ (329.7 K)(昇華)

への溶解度 水と反応
構造
分子の形 八面体形
双極子モーメント 0 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -2317 kJ/mol
標準モルエントロピー So 228 JK-1 mol-1
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1250
EU分類 猛毒 (T+)
環境への危険性 (N)
EU Index 092-002-00-3
Rフレーズ R26/28, R33, R51/53
Sフレーズ (S1/2), S20/21, S45, S61
引火点 不燃性
関連する物質
その他の陰イオン 六塩化ウラン
その他の陽イオン 六フッ化ネプツニウム
六フッ化プルトニウム
関連するフッ化ウラン フッ化ウラン(III)
フッ化ウラン(IV)
フッ化ウラン(V)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

六フッ化ウラン(ろくフッかウラン)は、化学式 UF6 で示される化合物常温では固体だが約 56.5 ℃ で昇華して気体になる。

空気中の少量の水分と反応してフッ化水素 (HF) を放出する。

核燃料を得るために、ウラン同位体である 238U235U を分離する作業が行われる。これをウラン濃縮といい、六フッ化ウランの気体を遠心分離器などの装置に供給して行う。ウランをフッ化させる理由は、単体のウランを気化させ続けるには約 3800 ℃ の高温が必要だが、前述の通り六フッ化ウランは沸点が低く、処理の開始から完了まで気体の状態を維持するのが容易であること、フッ素が単核種元素であり、六フッ化ウランの式量の差は全てウランの質量数の差に由来することにある。

関連項目




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