公的試験化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:21 UTC 版)
医学部生、歯学部生については1991年の「前川レポート」(臨床実習検討委員会最終報告)、2018年に再度整理された「門田レポート」(医学部の臨床実習において実施可能な医行為の研究報告書)によって,臨床実習における医行為の範囲が示され,かつ実習開始前には学生の能力を厳しく評価し、合格することが求められてきた。それに伴い、2014年から医学部では「student doctor」制度、2019年から歯学部で「student dentilst」の認定制度が開始された。2020年5月に厚生労働省の医道審議会医師分科会の報告書(シームレスな医師養成に向けた共用試験の公的化といわゆる Student Doctor の法的位置づけについて)で医学部生と、歯学部生のOSCEが公的な試験となることが決定した。2021年5月28日法律第49号「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」によって医師法・歯科医師法が改正されたことにより、共用試験に合格した者は当該大学の臨床実習において指導医の指導監督の下に、知識及び技能の修得のために医業または歯科医業がおこなえることになり、それぞれ国家試験の受験資格が共用試験合格者に限られることと法定化された。
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