八所御霊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 00:11 UTC 版)
さらなる後世、吉備聖霊(吉備大臣)と火雷神が六所御霊に加えられ、八所御霊(はっしょごりょう)と呼ばれるようになった。吉備聖霊という御霊の生前の正体については、吉備内親王とする永井路子の説が多くの支持を集めているが、井上内親王が産んだ皇子とする説や、人物ではなく鬼魅(きみ、きび)(災事を引き起こす霊力)であると解釈する説もある中、現在の上御霊神社は吉備真備と解釈している(※理由ははっきりしないが、吉備聖霊を荒魂ではなく和魂と見なしている下御霊神社と同様の見解であろう)。火雷神については、雷を司る神である火雷大神と同一神であろうが、御霊化した菅原道真と見なされている。 八所御霊は平安京(京都)の上御霊神社および下御霊神社に祭神として祀られることとなる。係る両社は、全国各地にある御霊神社の中でもとりわけ名高く、京都御所の産土神として重要視された。
※この「八所御霊」の解説は、「祟り神」の解説の一部です。
「八所御霊」を含む「祟り神」の記事については、「祟り神」の概要を参照ください。
八所御霊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 22:21 UTC 版)
京都の上御霊神社と下御霊神社に祀られている。六所御霊に2柱の神が追加され、伊予親王・観察使にかわって井上大皇后(井上内親王)、他戸親王があてられている。 吉備聖霊(吉備大臣) 上御霊神社では現在吉備真備としているが、吉備内親王とする説、鬼魅(災事を司る霊)をあてる説がある。下御霊神社では六所御霊の和魂としている。 火雷神 菅原道真とすることが多いが、文字通り火雷を司る神であるとする説もある。上下御霊神社では六所御霊の荒魂としている。 また、牛頭天王を祀る八坂神社(感神院)の祇園御霊会(祇園会)が、祇園祭として知られる。火雷天神として怖れられた菅原道真の慰撫が、天神信仰として全国で知られている。
※この「八所御霊」の解説は、「御霊会」の解説の一部です。
「八所御霊」を含む「御霊会」の記事については、「御霊会」の概要を参照ください。
- 八所御霊のページへのリンク