光子計数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/13 18:02 UTC 版)
光度計によっては、入射放射束ではなく、光子を数えることで測定を行う。方式は同じだが、得られる値の単位は photons/cm2 または photons·cm−2·sr−1 となる。通常の光度計では W/cm2 または W·cm−2·sr−1 である。 個々の光子を数えるため、測定可能な放射強度は低いものに限られる。放射強度の上限は、対応する検出器の読み出し回路の時間分解能によって決まる。現在の技術では、時間分解能はメガヘルツの範囲にある。放射強度の上限はまた、検出器自身のスループットと利得係数によっても制限される。 航空宇宙におけるリモートセンシングでは、そのような光子計数器をX線や紫外線などの電磁スペクトルの上限部分に使う。これは、一般に測定対象の放射強度が低いためであり、同時に周波数の低い光の波動としての性質に比べて、エネルギーの高い光の粒子としての性質を使った測定が難しいためでもある。逆に可視光線以下の周波数の電磁波によるリモートセンシングには一般に放射計を使う。
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