儒教での愛とは? わかりやすく解説

儒教での愛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:30 UTC 版)

「愛」の記事における「儒教での愛」の解説

仁は、人がふたり居るときの完成した愛であるが、孔子は、その実困難性について「仁人は身を殺して以て仁を成すことあり」といい、愛に生きるならば生命捧げる覚悟必要だとした。仁は対人関係において自由な決断により成立する徳である。孔子は仁の根源血縁愛であるとした(「孝弟なるものはそれ仁の本をなすか」)。そしてこの自己犠牲としての愛と、血縁としての自己保存欲との間に、恭(道に対するうやうやしさ)、寛(他者対す許しとしての寛大)、信(他者に誠実で偽り言わぬ信)、敏(仕事対する愛)、恵(哀れな人に対すほどこし)などが錯綜し、仁が形成されるとした。 一方で孔子は「吾れ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり」と述べた孟子は仁と義に対等価値をみとめ、利と相反するものとしたが、墨子は義即利とみて、孟子対立した。 仁をただちに愛としないのは愛を情(作用)とみ、仁を性(本体)とみているからである。

※この「儒教での愛」の解説は、「愛」の解説の一部です。
「儒教での愛」を含む「愛」の記事については、「愛」の概要を参照ください。

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