作風・形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 21:20 UTC 版)
1頁完全定形4コマであったが、連載が続くにつれて、4コママンガだけではなく長編ストーリー漫画も描かれた。ページ数は不定だが、多くの回は8頁から13頁ほどである。それぞれのコマごとに、絵に加えてコマの外に縦書きで書かれたト書きが付き、コマの内部にセリフが書かれた尾付角型の吹き出しが用いられた。このスタイルは「それ以前にあった絵物語と近代マンガの中間的なスタイル」だと中条省平は指摘している。日本の漫画で初めて吹き出しを使用した作品としても知られる。 漫画評論家の竹内オサムは「簡潔な絵柄と大正の童心芸術運動の雰囲気を接ぎ木」した作風だと指摘する。主人公自身も読者対象である子供に広くアピールすることとなり、動物をお供にする設定も当時の時代背景を考えると新鮮であったと指摘する。
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