作業境界・管理ライン・国境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 14:47 UTC 版)
「インド=パキスタン国境」の記事における「作業境界・管理ライン・国境」の解説
両国間の国境のうち、カシミールの紛争地帯にある境界は、国際的に認められた国境ではない。カシミールの紛争地域は、1947年の第一次印パ戦争後の1949年に制定された国連停戦ラインによって2つの部分に分割され、1972年に管理ライン(LoC)として再定義された。カシミールのパキスタン支配地域にはギルギット・バルティスターン州とアザド・カシミール、インド支配地域にはジャンムー・カシミール連邦直轄領とラダック連邦直轄領がある。 パキスタン側のパンジャーブ州とカシミールとの境界は、パキスタン政府によって作業境界(Working Boundary)と呼ばれている。インド側はその境界を国境(international border)と呼んでいる。 作業境界 (Working boundary): パキスタン側のパンジャーブ州とカシミールのインド支配地域との境界。この境界のパキスタン側はパキスタン領であることが国際的に認められているが、境界の向こう側もパキスタンが領有を主張する紛争地域であるため、パキスタン側では「作業境界」という呼び方をしている。 管理ライン (Line of Control, LOC): パキスタンのアザド・カシミールとインドのジャンムー・カシミールの境界。1972年のシムラー協定により境界が定められた。 国境: 国際的に認められたインドとパキスタンの国境。1947年にシリル・ラドクリフ(英語版)が定めたラドクリフ線(英語版)に基づく。
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