住民主体のまちづくり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:26 UTC 版)
「太子堂 (世田谷区)」の記事における「住民主体のまちづくり」の解説
木造住宅密集地域もあることから、災害時の被害が最も懸念された地域である。同地区では1970年代より、地域住民主体のまちづくりが盛んな地域であり、世田谷区が住民参加のまちづくりを推進することを目的としてまちづくり懇談会を設置し、住民参加型の会議を作ったことがきっかけで始まっている。しかし、当初の段階では、地区住民の行政批判や住民同士の利害関係が顕在化し、順調な滑り出しとはいい難い面はあった。懇談会がなされた1年を経過した後、懇談会に参加した住民の中に次第に批判や要求ばかりでは地区内の問題は解決しないという機運が生まれ、住民の側にまちづくり協議会設置に向けた準備会が発足された。準備会では、(1) 住民主体のまちづくりを目指す、(2) 地域の住民が何時でも誰でも参加できる組織、(3) 合意形成に努める。(4) ハードばかりではなくソフトを含めた総合的なまちづくりを目指すことを原則として、82年にまちづくり協議会を正式発足させた。まちづくり協議会では、住民が主体的にまちづくりを考えるには基礎的な知識が必要であるという認識の下に、勉強会とまちあるき、まち点検の活動をはじめ、これが、近年まちづくりの分野で多用されるまちづくりワークショップの始まりとなっている。今日ではまちづくりの先進地区として、全国からの注目を集めている。
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