位置と可視性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 15:02 UTC 版)
がか座β星は、南半球で観測出来る、イーゼルをモチーフにしたがか座にあり、1等級のカノープスの西側にある。アルゴ座が分割される前までは、伝統的に大まかな、船の位置を表す指標として用いられた。視等級は3.86等で、肉眼で十分に観測出来るが、光害などが影響すると、観測は困難になる。がか座の中ではがか座α星の3.30等に次いで2番目に明るい。 がか座β星や他の多数の恒星を観測したヒッパルコス衛星による三角測量の観測では、がか座β星の年周視差は51.87ミリ秒と測定された。しかし、後により詳細に観測した結果、年周視差は51.44ミリ秒に改定された。がか座β星までの距離は約63.4光年で±0.1光年の不確実性(誤差)がある。 ヒッパルコス衛星の観測によると、がか座β星は赤経方向では年間4.65ミリ秒の速度で東に、赤緯方向では年間83.10ミリ秒で北に移動している。ドップラーシフトの観測では、がか座β星は秒速約20km/sで地球から遠ざかっている。先述の通り、がか座β星の他にも同じような固有運動をする恒星がいくつか見つかっている。これらの恒星は、同じ星団で誕生したと考えられている。
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