位相欠陥の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/12 07:57 UTC 版)
相転移の際に破れる対称性や、相転移後のスカラー場(ヒッグス場)のポテンシャルの真空構造のホモトピー的な性質により、以下のような位相欠陥が考えられる。 ドメインウォール(英語版):真空のなす空間が連結でないとき、離散的な対称性が破れ、領域により異なる真空が選ばれる。異なる真空にある領域の間に形成されるのがドメインウォールである。これらの壁は、泡のように宇宙を分離する。 宇宙ひも:真空のなす空間が単連結(閉じたループを連続変形で1点に潰すことができる)ではない場合、対称性の破れにともなって1次元的に伸びたひも状の物体が形成される。 モノポール:真空のなす空間内に連続変形で1点に潰すことができない球面 S2 が存在するとき、対称性の破れにともなって、点状の物体が形成される。この物体は磁荷を持つと予言されている。(磁気単極子とも呼ばれる) テクスチャー:上記の例よりも大きく複雑な対称性の破れに伴い形成される。テクスチャーは、他の位相欠陥のように局在化するわけではなく、不安定である。これらの位相欠陥の、もっと複雑な組み合わせも可能である。
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