伊太祁曽神社_(高山市丹生川町旗鉾)とは? わかりやすく解説

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伊太祁曽神社 (高山市丹生川町旗鉾)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/10 02:29 UTC 版)

伊太祁曽神社
所在地 岐阜県高山市丹生川町旗鉾17
主祭神 五十猛大神
社格 白幣社
創建 不詳
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伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)は、岐阜県高山市丹生川町旗鉾(旧・大野郡丹生川村大字旗鉾)に鎮座する神社

高山市丹生川町には「伊太祁曽神社」と称する神社が多くある(日面、日影、旗鉾、根方板殿小野瓜田、池之俣)[1][2][3]。ここでは旗鉾の伊太祁曽神社について記述する。

旗鉾伊太祁曽神社とも称する。

概要

創建時期は不詳。元は乗鞍岳の峰の一つである恵比寿岳に鎮座していたが[4][2]元中七年(明徳元年、1390年)に久手村(現・高山市丹生川町久手)に移転[4][2]。その後明徳年間に旗鉾村(現・高山市丹生川町旗鉾)に移転し、寛永年間に現在地に移転[4][2]。以前から鎮座していた神明神社(旗鉾大神宮)と合祀する[4][5]

1911年(明治44年)、字曽平の伊太祁曽神社を合祀する[5]1950年(昭和25年)に合祀されていた字曽平の伊太祁曽神社は久手神社として分離する。

文化八年(1811年)、伊太祁曽神社皇大神が降臨したという噂があり、多くの参拝者が訪れたという[5][6][7]

主祭神

境内社祭神

文化財

有形文化財
  • 本殿 棟札 - 高山市指定有形文化財(建造物)[8][6]
本殿は文化十年(1813年)建立[7]
  • 円空作 神像 - 高山市指定有形文化財(彫刻)[6]
  • 宮旗員覚帳 - 高山市指定有形文化財(古文書)[6]
  • 神社奉納物一式 - 高山市指定有形文化財(歴史資料)[6]
無形文化財
  • 伊勢神楽 - 高山市指定無形文化財[9][6]
  • 管粥神事 - 高山市指定無形文化財[9][6][7]
毎年1月14日に行われる。の茎をハス切りした物(長さ約6cm)に占い事を記した木札をつけ、これを小豆大豆と一緒に大窯で煮立ててを作る。釜揚げし神前にお供えした後に麻の茎を切り開き、粥の入り具合で1年の吉兆を占う。神事後には参拝者に粥が振舞われ、これを食べると1年間無病息災で過ごせると言われている[10]。占う項目は農作物の作況、気象、社会景気などである。年によって異なるが、プロ野球ペナントレース、オリンピック世界陸上なども占うこともあり、占う項目は100項目以上になる。
天然記念物
  • 伊太祁曽神社の大杉 - 高山市指定天然記念物[11]

脚注

  1. ^ 平湯~高原道、中尾峠、安房峠(岐阜女子大学アーカイブ研究所)”. 岐阜女子大学. 2025年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c d 街道編 2015, p. 100.
  3. ^ 池之俣の伊太祁曽神社は乗鞍本宮に合祀され、現存せず。
  4. ^ a b c d 土田 1987, p. 118.
  5. ^ a b c 土田 1987, p. 119.
  6. ^ a b c d e f g 旗鉾伊太祁曽神社(岐阜女子大学アーカイブ研究所)”. 岐阜女子大学. 2025年11月8日閲覧。
  7. ^ a b c 街道編 2015, p. 101.
  8. ^ 文化財 建造物一覧”. 高山市. 2025年11月8日閲覧。
  9. ^ a b 無形文化財”. 高山市. 2025年11月8日閲覧。
  10. ^ 管粥神事”. 飛騨乗鞍観光協会. 2025年11月8日閲覧。
  11. ^ 天然記念物”. 高山市. 2025年11月9日閲覧。

参考文献

  • 土田吉左衛門 編『飛騨の神社』飛騨神職会、1987年4月。国立国会図書館書誌ID:000001983469 
  • 高山市教育委員会 編『高山市史 街道編 上』高山市教育委員会、2015年3月。 


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