代謝拮抗剤
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代謝拮抗剤(たいしゃきっこうざい、英: antimetabolite)は、代謝の過程で生成する代謝物質の利用を阻害する物質である[1]。このような物質は、葉酸の利用を阻害する抗葉酸剤のように、しばしば代謝物質と構造が類似している。代謝拮抗剤の存在は、細胞成長や細胞分裂を妨げ、細胞にとって有毒であるため、癌の化学療法に用いられる[2]。
- ^ Smith, A. L. (1997). Oxford dictionary of biochemistry and molecular biology. Oxford [Oxfordshire]: Oxford University Press. pp. 43. ISBN 0-19-854768-4
- ^ Peters GJ, van der Wilt CL, van Moorsel CJ, Kroep JR, Bergman AM, Ackland SP (2000). “Basis for effective combination cancer chemotherapy with antimetabolites”. Pharmacol. Ther. 87 (2–3): 227–53. doi:10.1016/S0163-7258(00)00086-3. PMID 11008002.
- ^ Antineoplastic Antimetabolites - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
- ^ Takimoto CH, Calvo E. "Principles of Oncologic Pharmacotherapy" in Pazdur R, Wagman LD, Camphausen KA, Hoskins WJ (Eds) Cancer Management: A Multidisciplinary Approach. 11 ed. 2008.
- ^ "The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action" (2nd edition), R. B. Silverman, 2004.
- 1 代謝拮抗剤とは
- 2 代謝拮抗剤の概要
代謝拮抗剤
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代謝拮抗剤
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代謝拮抗剤 (anti-metabolites) はDNAの構成要素のプリンやピリミジンのイミテーションであり、(細胞周期の)S期にDNAへのプリンやピリミジンの取り込みを防止する。それにより、正常な増殖や分裂は停止する。重要な代謝拮抗剤の代表として5-フルオロウラシル (5-FU) が挙げられる。
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代謝拮抗剤と同じ種類の言葉
拮抗剤に関連する言葉 | 拮抗剤 カルシウム拮抗剤 代謝拮抗剤(たいしゃきっこうざい) |
薬剤に関連する言葉 | プロドラッグ 下剤(げざい) 代謝拮抗剤(たいしゃきっこうざい) 健胃薬(けんいやく) 催乳薬(さいにゅうやく) |
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