代表的な神経根症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:09 UTC 版)
下肢ではデルマトームの信頼性が高く、表在感覚障害が下腿内側にあればL4、下腿外側から足背ならばL5、足背外側部や足底部ならばS1神経根障害を想定する。頸部では神経根は分岐したのち椎間孔まで横走するが腰椎部では神経根は斜走するため、各椎間板レベルに2つの神経根が存在する。L4/L5椎間板レベルではL5神経根とその外側にL4神経根が存在する。通常L4/L5椎間板の膨隆ではL5神経根が圧迫されるが、まれに外側ヘルニアではL4神経根が圧迫される。 神経根放散痛知覚障害脱力筋萎縮反射誘発試験L1 鼡径部、大腿内側 鼡径部、大腿内側 なし L2 腰背部、側腹部、大腿前内側部 大腿前内側部 膝伸展の筋力低下 大腿四頭筋 膝蓋腱反射低下 FNST L3 腰背部、股関節部、大腿前外側部 大腿前外側部 膝伸展の筋力低下 大腿四頭筋 膝蓋腱反射低下 FNST L4 臀部、大腿後外側部、下腿前面、足背内側 下腿内側、足趾内縁 足内反位、背屈筋力低下 大腿四頭筋、前脛骨筋 膝蓋腱反射低下 FNST L5 仙腸関節の上から股、下肢外側、足背まで 下腿下部外側、1~2趾間足背 足、母趾の背屈低下、踵立ち困難 中臀筋、膝屈筋、長母趾伸筋、長、短趾伸筋 後脛骨筋腱反射 SLR S1 仙腸関節の上から股、下肢後面、足外縁まで 腓腹部背側、足趾外縁 足、母趾の底屈低下、つま先立ち困難 大臀筋、長、短腓骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋 アキレス腱反射低下 SLR
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