代表的な後加工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 13:45 UTC 版)
絹精練(きぬせいれん) 蚕の繭から繰糸された生糸には、「セリシン」という糊状の蛋白質が付いている為、弱アルカリ剤でこれを除去し、肌触りを良くし、光沢を出す加工。 アルカリ減量加工(あるかりげんりょうかこう) ポリエステル織物の風合い(肌触りや光沢など)を良くする為、濃アルカリでポリエステル織物を処理する加工。ポリエステルの糸の表面層を溶かして除去し、柔らかくする。 シルケット加工(マーセライズ加工) 綿布や麻布を苛性ソーダ等で処理する加工。透明度が増し絹の様な光沢が出て、重量や強伸度、染料や薬品の吸収率も増加し、染め易くなる。 このような後加工に耐える金銀糸を後加工用の金銀糸と言う。特に「アルカリ減量加工」に耐える金銀糸は無いと言われていたが、1979年(昭和54年)に泉工業株式会社が「ジョーテックス」(GEORTEX)という世界初の「アルカリ減量加工」に耐える金銀糸の開発に成功したため、この頃からポリエステル織物に金銀糸が使用され始めることになり、金銀糸の衣料への普及に大きく貢献した。
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