人物設定・モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 12:11 UTC 版)
「聖家族 (小説)」の記事における「人物設定・モデル」の解説
『聖家族』の主人公・扁理は堀辰雄自身で、扁理が師事していた九鬼という人物のモデルは芥川龍之介である。そして、九鬼の恋人・細木夫人のモデルは、芥川より14歳年上であった片山広子(筆名:松村みね子)で、彼女の娘の片山総子(筆名:宗瑛)が絹子のモデルである。堀は総子に片想いしていたとされている。また、踊り子のモデルは、当時浅草で人気を誇っていたカジノ・フォーリーのレビューの踊り子・春野芳子だとされている。 同じく松村みね子母娘をモデルにしている堀の処女作『ルウベンスの偽画』は、『聖家族』の序曲的作品となっている。なお、堀や芥川と交友のあった室生犀星は、堀は娘の方の片山総子(宗瑛)よりも、むしろ母親の片山広子(松村みね子)の方に惹かれ、芥川は片山広子よりも、娘の総子の方に惹かれていたのではないかという見解を持っていたという。
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人物設定・モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:20 UTC 版)
「菜穂子 (小説)」の記事における「人物設定・モデル」の解説
ヒロイン菜穂子の母のモデルは、片山広子(筆名:松村みね子)であり、母の恋人のモデルは芥川龍之介である。また、ヒロインや幼馴染の青年・都築明には、作者・堀自身も投影されているが、都築明には堀の愛弟子であった立原道造もモデルとなっており、立原の急死の影響が加わった。 なお、作中で三村夫人が娘・菜穂子に、自分が女でなくなった(閉経した)ことを告げ、「私は自分がさういふ年になれてから、もう一度森さんにお目にかかつて心おきなくお話の相手をして、それから最後のお分かれをしたかつたのですけれど……」と語る言葉は、堀が片山広子から実際に聞いた言葉に依拠しているという。
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