人柄・賛辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 22:57 UTC 版)
亀井勝一郎の賛辞 「森有一さんは、美濃の隠者である。目だたないやうに、ひっそりと暮らしながら、地の底でたっぷりと充実してゐるお芋に似た存在だ。それが絵にもそのまま出てゐる。巧みに書こうとするのではなく、人間としての存在が、そのまま色彩と形の世界に、朴訥にあらはれてくるといった風である。底にひそんでいるのは童心である。私は武者小路先生の詩を思ひ出すが、先生の詩の精神を、絵の上で継いだ少数のひとりであらうと思ってゐる。」 師 武者小路実篤からの一文 「森有一君は誠実で自分の性質にぴたりとあった生活をし、行きたい処に行って何処でもよき知己を得ているのは、森君の人徳のおかげと思う。接して善意を感じあざむかれる心配のない事は愉快な事である。その森君の性質が画によく出ている。自分にも他人にも誠実な森君は自然に対しても又誠実で感謝を知っている。ありがたいと言う感じであらゆるものに接して画をかいている。見ていて気持ちがいゝのは当然と思われる。」
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