人口希薄地での遠隔医療の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:29 UTC 版)
「遠隔医療」の記事における「人口希薄地での遠隔医療の例」の解説
人口が希薄な地域では通常の方法で病院を経営する事ができない。そのため特にオーストラリアでは地域による医療の差をなくすために非営利団体ロイヤルフライングドクターサービスが飛行機を用いた患者の病院への搬送と救急医療を行なっている。1900年代初頭、人口希薄地帯の住民は電気が通っていなくとも自転車のペダルを使った発電機を動力源にした無線でこのフライングドクターと通信した。遠隔地へはまた、初期医療が可能な看護師が常駐しており、病院やフライングドクターの救援を呼ぶことができる。 日本では医師の間の遠隔医療は法的には問題は無かったが、医師と患者の間の遠隔医療は、これまで対面診療が原則であった医師法(20条)により禁止されていた。近年法解釈が一部変更になり、平成9年に離島山間部僻地で、平成15年には安定期にある慢性疾患患者の一部で遠隔医療が可能になっている。今後この規制は緩和される方向である。 日本国内における遠隔医療のパイオニアは、多くの人口希薄地を背景に持つ旭川医科大学であり、道北および離島部に対する遠隔医療を行っている。
※この「人口希薄地での遠隔医療の例」の解説は、「遠隔医療」の解説の一部です。
「人口希薄地での遠隔医療の例」を含む「遠隔医療」の記事については、「遠隔医療」の概要を参照ください。
- 人口希薄地での遠隔医療の例のページへのリンク