交響的変奏曲_(ドヴォルザーク)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 交響的変奏曲_(ドヴォルザーク)の意味・解説 

交響的変奏曲 (ドヴォルザーク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/11 09:06 UTC 版)

交響的変奏曲 作品78 B.70チェコ語: Symfonické variace pro orchestr)は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した管弦楽作品ブラームスの『ハイドンの主題による変奏曲』の影響が少なからず指摘されている。

作曲の経緯

作品の構想は1877年の始め頃から行われ、8月6日に作曲に着手するが、オペラいたずら農夫英語版』の作曲のために延ばしたため、オーケストレーションが完成されたのは同年の9月28日のことであった。この時の作品番号(Op.)は38が与えられた。

初演は同年の12月2日プラハでルデヴィート・プロハスカの指揮する劇場の管弦楽団によって行われたが、作品番号は40と変更されている。その後約10年間は演奏されていなかったが、1887年3月6日にドヴォルザークの指揮で行われたプラハのルドルフィヌムでの演奏会で、大きな反響を受けたため、当時イギリスでの公演を控えていたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮者ハンス・リヒターにこの作品を演奏するように依頼している。5月12月に行われたイギリスでの公演は成功を収めたため、翌1888年ジムロック社から作品78として出版された。

楽器編成

フルート2(ピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニトライアングル弦五部

構成

ハ長調の主題と28の変奏から構成され、演奏時間は約24分。なお主題は1877年の初頭に作曲された男声合唱曲『3つの歌』 (B.66) からの第3曲「私は流しのヴァイオリン弾き」(Ja jsem huslar)である(この主題は1876年ピアノ協奏曲に原型が見られる)。また全体は以下の4つの部分に分けることが可能である。

  • 第1部分:主題、第1変奏、第2変奏、第3変奏
  • 第2部分:第4変奏 - 第16変奏
  • 第3部分:第17変奏 - 第26変奏
  • 第4部分:第27変奏 - 第28変奏(フィナーレ)

参考文献

  • 作曲家別名曲解説ライブラリー6 ドヴォルザーク (音楽之友社

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「交響的変奏曲_(ドヴォルザーク)」の関連用語

交響的変奏曲_(ドヴォルザーク)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



交響的変奏曲_(ドヴォルザーク)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交響的変奏曲 (ドヴォルザーク) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS