交換機の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/26 21:33 UTC 版)
交換設備を用いず相互間の専用線のみで多対多の通信システムを構築した場合、N個の端末を接続するためにN2の伝送路が必要である。例えば6台の電話機で交換機なしに各電話機間での通話を可能にするには15本の伝送路が必要である。端末間の伝送路を共用し効率を高めるために交換機が使用される。 最初期の交換機は、電話機からダイヤルすると、そのダイヤル信号を直接交換機が受け、順次接続していった。この方式は、電話番号と発信-着信間の経路が一対一となる。そのため、途中の経路が多くなり、また、冗長性にも欠けるという難点があった。 その後、番号を一旦交換機に格納し、空きの回線を選ぶクロスバ方式の交換機が利用されるようになった。 現在では、交換機間は共通線信号方式という、通話と制御信号を分離した方式が利用されている。
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