二フッ化二酸素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 03:05 UTC 版)
詳細は「二フッ化二酸素」を参照 二フッ化二酸素(にフッかにさんそ、英: dioxygen difluoride)は、化学式が O2F2 と表される褐色気体。液体は赤褐色、固体はオレンジ色。融点-163.5 °C、沸点-57 °C。分子構造は過酸化水素のような折れ曲がった線状分子である。O-O 結合長は121.7 pm、O-F が157.5 pm、∠FOO が109.3°、二面角は87.3°である。 二フッ化二酸素は、低圧力下の O2 と F2 の等モル混合気体中に低温77-90 Kで高圧放電すると得られる。分解して酸素とフッ素になりやすい。O-F 間距離140.9 pm、∠FOF 103.18°。 -50 °Cでは半減期3時間ほどで O2 と F2 に分解する。 強力なフッ素化剤、酸化剤で、条件を制御すると OOF 基(フルオロペルオキシル基)が導入される。多くの物質は低温でもこれに触れると爆発的に反応し、四フッ化エチレン C2F4 も COF2、CF4、CF3OOCF3 に分解する。脂肪族一級アミンと反応して対応するニトロソ化合物を与える。三フッ化ホウ素のようなフッ素イオン受容性物質と反応するとジオキシゲニル塩を生成する。 O 2 F 2 + BF 3 ⟶ O 2 + BF 4 − + 1 2 F 2 {\displaystyle {\ce {{O2F2}+BF3\longrightarrow O2^{+}BF4^{-}\ +{\frac {1}{2}}F2}}}
※この「二フッ化二酸素」の解説は、「フッ化酸素」の解説の一部です。
「二フッ化二酸素」を含む「フッ化酸素」の記事については、「フッ化酸素」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から二フッ化二酸素を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 二フッ化二酸素のページへのリンク