事象の地平面の内外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 08:37 UTC 版)
「スパゲッティ化現象」の記事における「事象の地平面の内外」の解説
潮汐力が物体や人間を破壊する地点はブラックホールの大きさに依存する。銀河の中心にあるような超大型ブラックホールの場合、この地点は事象の地平面内部に存在する。時間の問題ではあるが、事象の地平面に一旦侵入すると即時中心に向かって落ちていくことは避けられないために、宇宙飛行士は圧縮や引き延ばしに一切気付くことなく事象の地平面を通過することになる。シュヴァルツシルト半径が特異点にはるかに近い小さなブラックホールの場合、潮汐力のために宇宙飛行士は事象の地平面への到達を待たずして生存不可能となる。例えば、10太陽質量のブラックホール の場合、30キロメートルのシュヴァルツシルト半径のかなり外側である320キロメートルの地点で上述のロッドは壊れる。10,000太陽質量の超大型ブラックホールの場合、30,000キロメートルのシュヴァルツシルト半径のかなり内側である3,200キロメートルの地点でこれが壊れることになる。
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