事故までの経過
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 04:53 UTC 版)
「ロス・アルファケス大惨事」の記事における「事故までの経過」の解説
タラゴナ ラ・ポブラダ・マフメート サン・カルラス・ダ・ラ・ラピタ アルカナー アンポスタ トゥルトーザ 関連地図(タラゴナ県)。事故はアルカナー郊外で発生した。 事故現場となったロス・アルファケス・キャンプ場はアルカナー市街の北東、観光地サン・カルラス・ダ・ラ・ラピタの2キロメートル南にあり、バルセロナからタラゴナ、アンポスタなどを経てカディスにまで至る国道340号線 (N-340 road (Spain)) と地中海に挟まれている。 事故を起こしたタンクローリーは、Cisternas Reunidas S.A.が所有するもので、ペガソのトラクターユニット(登録番号 M-7034-C)と、フルエルハウフのセミトレーラー(登録番号 M-7981-R)からなっていた。 事故発生当日の午前10時15分、フランシスコ・インベルノン・ビジェーナ(Francisco Imbernón Villena、事故当時50歳)が運転するタンクローリーがタラゴナの9キロメートル北、ラ・ポブラ・ダ・マフメート(英語版)にあるスペインの国営エネルギー企業ENPETROL社(現在のレプソル)の精油所に到着した。このタンクローリーはプエルトジャーノ(カスティーリャ=ラ・マンチャ州)から来たもので、別の国営企業であるPaular社(現在のレプソル)の精油所向けにプロピレンの給油を受けた。 12時5分、タンクローリーは可燃性の液体プロピレン23トンを積んで出発したが、これは設計された最大積載量(19.35トン)を4トンほど超過していた。また安全面を考慮すれば道幅が狭く、曲がりくねっていて、人口密集地を通っている国道340号線よりA-7高速道路 (Autopista AP-7) を走行すべきだったが、後述のようにビジェーナらタンクローリーの運転手達はバルセロナ方面に向かう際には高速道路使用料を節約するためにA-7高速道路ではなく、国道340号線を通過するよう指示を受けていた。事故発生当日は典型的な真夏の炎天下であり、屋外の気温は摂氏35度にまで上昇していた。事故後の調査でタンクローリー内のタンクの圧力は1.2MPa から1.7MPa(170 - 250psi) に達していたと推測されている。
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