乾燥特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 10:13 UTC 版)
乾燥はその状態を3種類に変化させながら進行する。 材料予熱期間初期状態から、乾燥条件によって決まる平衡状態に達するまでの期間。 定率乾燥期間平衡に達したあと、外部から受けた熱がすべて水分蒸発のみに費やされる期間。乾燥させる物体の表面に充分な自由水が存在し、物体温度は表面から物体中心まで湿球温度に等しくなる(伝導や放射による影響がない場合)。含水率の減少速度は物体の含水率によらず一定であり、含水率は直線的に減少する。 減率乾燥期間含水率が限界含水率を下回り、物体内部からの自由水の補給が蒸発速度に追いつかなくなるために蒸発が物体内部で起こるようになる期間。物体温度は上昇、含水率の減少速度は徐々に低くなり、含水率は充分な時間経過後に平衡含水率まで下がる。粘土や陶器など、オスモティック水を持つ材料ではさらに2つの段階に分かれることがある。
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