乳製品への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 16:15 UTC 版)
前述の強い異臭の為、牧草地や飼料作物の栽培地にカラクサナズナが侵入すると問題をもたらすことが有る。カラクサナズナ自体は小さな草で牧草の成育を妨げることはないが、飼料として採集した牧草にカラクサナズナが混じると、それを食べた牛の牛乳にカラクサナズナの悪臭が移るためである。 ヨーロッパにおいてはこの問題は古くから知られ、多くの研究がなされてきた。この悪臭、及び牛乳に悪臭をもたらす原因はこの植物が含むベンジルイソチオシアネートなどのベンジル基を中心とした化合物である。 日本では、九州地域でイタリアンライグラス等の冬作飼料作物栽培地におけるカラクサナズナ混入の被害が大きい。カラクサナズナの成育を抑える為に農薬は有効だが、背の高い飼料作物の畑では、背の低いカラクサナズナに成分が届きにくく、作物も農薬の影響でやや減収する。そこで、作物を標準の2倍の密度で播種することにより、カラクサナズナの成長を抑え、収穫物への混入を大幅に減少できる。
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