中院流の四度加行(しどけぎょう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 05:06 UTC 版)
「中院流」の記事における「中院流の四度加行(しどけぎょう)」の解説
高野山内で伝法灌頂を受法する場合、中院流の次第をもとにした四度加行(しどけぎょう)を高野山にある高野山真言宗の寺院(高野山大学で行う場合の加行道場(大菩提院)などもある。また、高野山以外の地域に所在する高野山真言宗寺院で行う場合もある。)で行う。現在、中院流では、四度加行と併せて理趣経加行を行うことが多い。またこの他に護身法加行を四度加行に入るより前に行うことがある。なお、伝法灌頂は、ほとんど高野山内の寺院(宝寿院)で行われる。 真言宗では四度加行は共通の名称だが、中院流以外の他の法流でも四度加行を行うが、行の内容や順序が違う場合がある。また、四度加行は真言宗の僧侶にとって必修であり、基本の行法(修法)である。また、四度加行を行うまでには、得度、受戒を経なければ行えない。 中院流の四度加行では、十八道(じゅうはちどう)・金剛界(こんごうかい)・胎蔵界(たいぞうかい)・護摩(ごま)の4つの段階があり、4つの段階それぞれに加行(けぎょう)・正行(しょうぎょう)がある。4つの段階を経て、伝法灌頂を受法する資格があり、伝法灌頂壇に入檀して、伝法阿闍梨位を得られる。
※この「中院流の四度加行(しどけぎょう)」の解説は、「中院流」の解説の一部です。
「中院流の四度加行(しどけぎょう)」を含む「中院流」の記事については、「中院流」の概要を参照ください。
- 中院流の四度加行のページへのリンク