中国共産党史・毛沢東研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 00:49 UTC 版)
「宇野重昭」の記事における「中国共産党史・毛沢東研究」の解説
1950年代半ばから60年代にかけて、宇野は中国共産党の資料の発掘も行っており、日本国際問題研究所とともに、10巻以上の膨大な中国共産党史の資料集の編集を行っている。同時に、公式の中国学者の中国共産党史は他にあり得たいかなる可能性を切り落として中国共産党の歴史として成立したのかといった、中国史全体の中において中国共産党史を位置づけるという独特の中国共産党史解釈を打ち出している。また、毛沢東については、当時の毛沢東の原形の資料がどういう国内環境、国際環境の中で作られていったのかを分析するという、新しい中国政治史学を追求した。中国共産党史研究や毛沢東研究は、自身の転換期における一番重要なケース・スタディだったとしている。そして近代ヨーロッパと中国が対抗するには徹底的な文化革命・武装闘争が必要だと主張して、それを成し遂げたとして毛沢東を評価している。
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