中国への輸出問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 04:06 UTC 版)
「ハーピー (航空機)」の記事における「中国への輸出問題」の解説
2004年に、アメリカ合衆国の中国への武器や軍事技術の輸出制限政策で、IAIハーピーが焦点の一つとなった。1994年に約55万USドルで中国に輸出されていたIAIハーピーが、アップグレードの為、この年にイスラエルに戻ってきていたのであるが、アメリカは近代化改修されたIAIハーピーが台湾やアメリカ軍にとって脅威となる事を警戒し、イスラエルに対し、アップグレード契約を破棄し、IAIハーピーを中国に返却しないよう要求した。イスラエルの発表によると、IAIハーピーにはイスラエルの独自開発技術だけが使われており、アメリカ製の軍事技術は含まれていない、との事であった。結局、2005年に、IAIハーピーはアップグレードを施されずに、中国に返却された。この出来事はアメリカとイスラエルの関係を一時的に冷却させる事になり、イスラエルは、統合打撃戦闘機計画への、Security Cooperation Participation(安全保障協力参加)を(結果的には一時的にであるが)見合わせる事にした。同年11月には、イスラエルは統合打撃戦闘機計画へ再度参加する事となった。その後、中国はハーピーをリバースエンジニアリングでコピーしてASN-301として量産している。
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